「……まだ、わからない。けど、そう名乗っている人物が――」


 藤堂の言葉を遮るように、ルカが口を開いた。


「オルフェウスという名を名乗っている人物は、偉大である。

様々な人間の信頼を得て行動する、絶対的存在。オルフェウスには逆らえない。そうだろう? 刑事さん?」


 ルカが、また歯を除かせてニッと笑う。


 その瞬間、藤堂の脳裏にチカチカと光る画面が現れた。


 パソコン画面が赤や黄色や青色にチカチカと点滅して、《登録できました》の文字が出る。