仕方なく店の前まで戻ってきて携帯電話を取り出した……その時だった。 「あんたさぁ……なにやってんのぉ?」 と、どこかで聞いた事のある声が後方からしてきた。 振り向くと、閉店中の未来のドアが開き、中から青年が顔を覗かせていた。 それは、専門学校へ行ったときに話しをしたあの青年だった。 「君、どうしてここに?」 「それはこっちのセリフゥ……人ん家の前でぇなにやってんのぉ……?」