☆☆☆ 新田は助手席のネコと、後部座席に並んで座っている冬我を交互に眺めた。 こいつらが幸也の捜査に手を貸している連中か。 まともな連中には見えないな。 心の中でそんな事を思っていたら、その思いを見透かしたように冬我がニッと笑いかけてきた。 新田は一つ咳払いをして、冬我から目をそらす。 その時、今まで無言だったネコが話しかけてきた。