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 新田は助手席のネコと、後部座席に並んで座っている冬我を交互に眺めた。


こいつらが幸也の捜査に手を貸している連中か。


まともな連中には見えないな。


 心の中でそんな事を思っていたら、その思いを見透かしたように冬我がニッと笑いかけてきた。


 新田は一つ咳払いをして、冬我から目をそらす。


 その時、今まで無言だったネコが話しかけてきた。