それを聞いて、紳君のこめかみ辺りがピクっとしたように見えた。私の気のせいだろうか…

「若い子の水着って、やっぱりビキニよね?」

そう言って私達に向けられた綾乃さんの目力に、優子も私も頷くほかなかった。

すると再び紳君のこめかみ辺りがピクっとしたように思えたが、それはもはや気のせいではないと思う。

「香山君も行くようだけど、女の子二人に男の子一人じゃ心もとないのよね…。紳一も行ってくれれば、私としては安心なんだけどな…」