と、なったものの、紳君にどうやって会えばいいか分からなかった。

そう言えば、私は紳君のメアドも知らないんだよね…


取り敢えず放課後、いつものように図書室で紳君が中庭を通るのを待ったけど、今日も池谷さんが一緒にいて、紳君に声を掛けられなかった。

私はまたテーブルに突っ伏し、ハアーと深い溜め息をついた。

目をつぶっていたら、眠くなって、うとうととした時、誰かの手が、私の肩に乗せられたのを感じた。