「どうしよう…。田中君と話した方がいいのかな? でも私、あの子は苦手だなあ…」

「それなら俺に任せてください。俺からガツンと言ってやりますよ」

「ありがとう。でも私もいけなかったかもしれないから、その時は私に言って? 直接謝るから」

「分かりました。それにしても、良かった…!」

「え?」

「昨日、田中が言い触らした時、みんなショックを受けたんです」

「みんな?」

「はい。男子水泳部のみんなです。憧れのマドンナが、あんなチャラい田中なんかに…って」

「憧れの、マドンナ?」