「ううん、何か分かる気がする…」

「おまえの泳ぎをイメージしてんだぜ?」

「そうなの?」

何か、嬉しいけど、恥ずかしいなあ。

「だからさ、感謝してんだよ」

「じゃあさ。感謝ついでに…」

「ん?」

『私を好きになって?』って、言いそうになった。言っちゃう?

「あの…何でもない」

やっぱりやめとこう。

「感謝ついでに、何だよ?」

「え? ん…何か奢って?」

「ああ、そういう事ね。いいよ。マックに寄るか?」

「うん!」

はあー、告るチャンスだったかなあ…

紳君とシェイクを飲みながら、告ろうかどうしようか迷ってドキドキしたけど、結局は告れなかった。