う。私、めちゃくちゃ怪しまれてる?

「し、紳君も今帰りなんだ…。お疲れさま」

「おお。ああ、こいつは同じ水泳部の小林」

「え? あ、はじめまして」

紳君の横に、茶髪の男の子が立っていた。

「姉貴の友達の杉下さん」

そう言って、紳君が小林君に私を紹介してくれた。

紳君にとって、私はあくまで”姉貴の友達”なんだなあと、改めて実感させられた。

「あー、俺もヒラやってるんで、今度俺とも勝負してください」