「喉渇いたなぁー」

大分歩いた頃、
翔が軽く息を切らしながら言った。


「あーあたしも‥
 あたし、ちょっと先の自動販で
 飲み物買ってくるよ♪
 何がいい?」


「じゃあ、苺みるく!
 あっ俺も行くよ」


翔くん昔から甘党なんだよね♪

「うぅん、いいよ。
 すぐ来るから」


この時、
翔に着いてきてもらえば
あんなことにはならなかった。



「そっか?
 じゃあ、ここで待ってるな」



翔と分かれた後、
あたしは小走りで道の先を歩いた。

「あっ!あった」


財布から500円を出すと
苺みるくとスポーツドリンクの
ボタンを押した。
飲み物とお釣りを取り、
あたしは歩いてきた道を
逆に歩き始めた。