くっ、口移しで薬を飲ませるなんて…

恥ずかしいったらありゃしない!!



「にっげ~」


私が薬を噛んだせいで、成瀬くんの口の中も同じ味になってしまったらしい。


「何してくれるんだよ」

「だってぇ、成瀬くんが///」



顔を真っ赤にして、少し涙目になりながらも訴える。

すると、いつも反抗する成瀬くんが反抗してこない。



「成瀬くん?」

問いかけても、反応はなく、私と目すら合わせてくれない。


「ねぇ、成瀬く「わりぃ」


―え?

「ちょっと、一人にさせて」