「あたしの心配なんかしないで自分の心配しなよ!!」

「えっ…」


キミの言ってる意味がわからなくて言葉を失う。


でもキミが辛そうなのはすごく伝わってきた。


ここからは自分でも自分の行動がよくわからないというか気がついたらキミにキスしてた。


柔らかいほっぺに。

驚いた表情のキミ。



ってゆうかボクも驚いた!!自分の行動なのに…。



うわぁー!!
どうしよー!!!
勢い?あまってキスしちゃったよ!!!!


余計に怒ったらどうしよー!!

そう思ってキミの表情をちらっと盗み見る。


「!!!!!」


なっ…泣いてる!?


「…初めてキスしてくれた」


そう小さくつぶやくキミ。

この時のキミの言葉の意味をボクは深く考えなかった。


だってボク達付き合って2日だもん。



そうボクの記憶では――


でもキミの表情はさっきより明るくなったからよかった。


「そろそろ帰ろっか」


そう言ったキミはやっと笑顔を見せてくれた。
やっぱり少し悲しそうだけど。


「気をつけてね」


チャリにまたがるボクに
すごく真剣な顔で、
そう伝える。


キミの表情があまりにも真剣だったからボクはキミに小指を差し出す。


「指切りする?」


キミは無言で小指を絡める。
俯いていて表情はわからないけど、やっぱり泣いてるんだと思った。


「じゃあね」


そう言うボクにキミはやっと顔を上げて笑顔で手を振ってくれた。