莉沙ちゃんが溜め息をついて本棚に戻したのを合図にボクも立ち上がった。
図書館を出てキミと二人でチャリ置き場まで歩く。
ボクの背より高いヒマワリ達は少しうなだれている。
暑いからなぁ…
ふとキミの方を見ると、少し寂しそうな横顔。
「莉沙ちゃん?」
「……。」
「…どうかした?」
そう言って覗き込む。
「えっ…あぁ…何でもないよ」
「そう?元気ないから心配した」
そう言うボクにキミは悲しそうに俯いてしまう。
…全然、何でもなくない。
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