「あっ浅霧さ「結亜ちゃん」

遮られた私の言葉。

「依頼料はキスね」

へっ

キス……?


キス!?


うそ!

やだ!

好きでもない人にキスされるの!?

絶対に嫌!

「嫌です!」

私は浅霧さんの腕の中から逃げ出そうとした。

でも、

「ダメ」

今度は両手首を掴まれて壁に押し付けられた。

「いつっ……」


見ると、すぐ近くに浅霧さんの整った顔。

かっこいいなぁ…

なんて見とれてる場合じゃない!