カキーン。

パンッ。

ピーッ。


色んな部活の音を聞きながら、あたしはいつもの場所で奈津くんを見ていた。

やっぱり奈津くんは輝いている。

みんなと同じ動きなハズなのに。

スキな人だと違う風に感じるものなのかな。

「あっ…」

奈津くんと目が合った。

奈津くんはあたしに向かってピースをしてくれた。

涙が出る程嬉しかった。