「明菜ありがとな」

「あっうん!!」

平然を装うのって案外難しいな…。

今にも火照りそうな頬を必死で隠してたら、浩人と目が合った。

…やな予感。

案の定見下したような笑みでこっちを見てきやがった。

くそっ。

「…どうしたの?百面相だね。晴哉くんって」

クスッとかわいい笑い方する明菜に一気に顔に熱がたまる。

「晴哉くん顔真っ赤だよ?大丈夫!?保健室行ったら?」

「ぜっ全然平気だから!!」

必死に顔を隠す俺にまたクスクス笑い始めた明菜。

その顔反則だし。