次の日。


「佐保ちゃんおはよ」

「おはようございます」

やっぱり先輩は迎えに来てくれた。

優しい人。

「…でさぁ。ねぇ佐保ちゃん聞いてる?」

「…うわぁすいません!!」

「違う人のこと考えてたりしないよね?」

黒い笑みなんて私にはわからなかったけど、オーラが恐ろしいことだけはわかった。