「公園行かねー?」

笑顔で見てくる一に柚乃は断れなかった。

一はスキな人出来たんでしょ?

柚乃なんかといちゃダメだよ。

「…柚乃?」

「…雅樹」

別れた日から会話してなかった雅樹。

「ホントゴメン。俺、亜紀と付き合うコトになった。今まですんごい幸せだった。ありがとう」

「ん。雅樹、幸せになってね。亜紀と」

もう涙が出そうだから雅樹を見ていたくなかった。

「一、がんばれよ。じゃあ柚乃。幸せになれよ」

雅樹は最後に柚乃の大スキだった笑顔で笑ってくれた。

雅樹…スキだった。大スキだった。

バイバイ。