「んなコトしたってたぶん柚乃が一番ツラいぜ?雅樹は柚乃のコトちゃんと思ってたハズだろ?スキなら許してやれよ」

「何で初対面のアンタに説教うけなきゃいけないのよ!!取り残されたのは柚乃だよ!?雅樹じゃない。あんなヤツもう知らないんだから!!アンタに柚乃の何がわかんの?」

はぁ…何か疲れた。

無邪気に笑ってくる一も、柚乃に内緒で雅樹に恋してた亜紀も、そして亜紀を選んだ雅樹も。

全部流れてしまえばいいのに。

夢だと言ってくれたらいいのに。

「一。柚乃帰るね」

柚乃は家に帰った。

もう学校なんて行きたくない。