「どうしたの?

来ないの?」


「……っ!」



「そんなうろたえてる様なら

自分から行く」




藍香は風のような速さで遥都に近付き、華麗に舞いながら肘で腹部を強く突いた







物音一つしない倉庫の中で闘いを見守る皆は

藍香の美しさに心を奪われていた