ガタンッ───!!



「のわぁっ!」


大きな音がした方を見てみると、藍香が寮に越して来た際に使用したダンボールがくずれていた




恐らく、藍香が足でも引っ掛けたのだろう



「ごめん!
びっくりした?」


「いや……
何ともない
ありがとうな、心配してくれて」



「そっか
あ・
私、今からちょっと今日の事について蒼華の連中に連絡に行くから」

そう言いながら玄関の方に向かう藍香

「あぁ
じゃ、またあとで」




俺がそう言うと、ニコッっと一つ笑って藍香は出掛けた





…………

やめろ





藍香と蘭は別人だ





2人を重ねて見たりしたら、俺が狂っちまう……



──遥都Side 終──