「白龍に恨みでもあんの?」




日向の機嫌に触らないように恐る恐る聞いた。




「ああ?




恨みっつうか、トップ取りてえんだよ。




この世界に居るなら当り前の理由だろ?」




まあそりゃあそうだけど、




日向の死んだような目を見ると、それだけじゃない気がするんだ。




「それだけじゃないでしょ?」




私がそう言うと、ちょっと驚いた顔をして日向は続けた。




「元々あいつとは幼馴染だったんだ。」




アイツというのは勿論蓮の事だろう。




「でもアイツいつも俺の前ばっか行くんだよ。




いつしか俺を置いて総長なんかになりやがった。




史上最強の男なんていつしか言われ始めていた・・・・」




蓮の話をする時、本当に寂しそうな顔をする日向。