「調子に乗んなよ。」




男は低い声で私に言ってきたけど全然怖くない。




「だからあんた誰?」




そしたら男は目を見開いて驚いていた。




きっと私がビビるとでも思っていたのだろう。




「誰なのだから。」




私が苛立ちながら男に聞いたら、男が笑った。




「はははは、噂通り面白いお嬢さんだね。




俺は渡部日向(ワタベヒュウガ)雷冠の総長だ。」




「雷冠?」




「知らない?結構有名なんだけど。」




「知らない。」




私は即答した。




そしたらまた日向が笑うから、




コイツめちゃくちゃキモイと思った。