しばらくして、いつの間にか流水は、引き潮のようになってしまう。



きっと最終的に流水はストップしてしまうだろう……


『……え!?』



ちょっとあれを見て……。

道路の下で、長い影陰をつくる空間の向こうに、陽射しの反射でピカピカに光る新たな流水。




この流水の血液も、人間同様に命を繋げていた。


先の辺りでは、あちこちに小魚の群れが行き来している。



う〜ん?


あれはきっとボラの幼魚だろう。


この先は、もう海の入口になっている。