その帰り道。


まんまるくんがいない道は、とってもとっても暗くって……。



ほら、


みぞに落ちちゃったよ。

迷っちゃったよ。



ーー‥帰れないよ。




前が滲んで歪んで見えなくて。


それでもぼくは、とことこ歩いた。


疲れて足が重くって。

前に‥進まないよ。



そして

ついにぼくは、


止まってしまう。



なんだかとても眠くって‥。




辺りはもう、元気なキラキラが明るく笑い始めたころだった。


その時ーー‥




ぽーんぽーんぽよぽよぽよぽよ……


黄色いまんまるが、ぼくへと近づいてきたんだ。