「ねぇー、身体のせい?

・・・恋しないのって」




俺の前に突然しゃがみ込んで、


急に真顔で聞いてくる美由。



「何だよ、いきなり」



「足のせいなの?恋しないのは、


そんなんじゃ、ずっと恋できないよ?」



コイツ…


なんか、泣きそうな顔してる?



えっ、俺なんかしたか?



急にどうしたんだよ。





「あたしはずっと瑠衣の事…「おーい!瑠衣」」




俺の後ろから全速力で走ってきた優羽。

すごい息を切らしてる。


あいつも結局サボりか…。




「お前、俺を置いてくなよ!なんかあったらどうすんだよ?」


「大丈夫だって、過保護だな」


「美由がいるならいいけどさ、車椅子だと色々あぶねーだろ」



俺の親みたいな優羽。

コイツもずっと一緒の幼なじみ。



車椅子でも毎日ちゃんと大学に来れてんのは、


コイツらのおかげだ。