そんな翔ちゃんに、あたしは言った。


「ごめんね、翔ちゃん」

「ごめんね、翔ちゃん」


はぁ……とため息をこぼす。

あたしの言った言葉を、そのままそっくり真似する勇馬。


「勇馬ぁ、うざい」

翔ちゃんが勇馬に冷たい視線を送る。
でも、勇馬はさらっと流した。


「がーん」


がーんて!
言っちゃいかんでしょ……。

まぁいいか、とあたしも流した。


「三つ買ってきたよ。食べよっか」

「わーい」

翔ちゃんは、優しい。
三つ買ってきた肉まんをあたしたちに分ける。

そして、仲良く食べた。


こんな平凡な日々、を。
楽しく思えることっていいな。とか考えなから。