「姫奈!行こう~」
「うん」

私たちは一緒に教室にむかった。教室には全然知らない仔ばかり。

「分からない人ばっかりだよ・・・」
「あたしも」

席は離れていたけど、私の3つ後ろに利香がいた。

ついてないな~。

先生が教室に入ってきた。

「え~今日からこのクラスの担任の堀(ほり)だ。よろしく」

30後半くらいの先生。副担任は20代の山内加奈(やまうちかな)先生。めっちゃ美人*

まぁこれから一年お世話になるんだし。

1回目のホームルームが終ると教室の後ろで、

「姫奈~~姫奈~」

って・・・。お母さん!?まだいたんだ。

「姫奈、お母さん先に帰るからね」
「はぁ~い。あたし適当に帰るわ」
「分かった。気をつけてね」



すると後ろから利香が、私に抱きついてきた。

「姫奈のお母さん!?」
「そうだよ」
「おはようございます。あたし姫奈と同じクラスの利香っていいます。よろしくおねがいします」
「いえいえ~こちらこそね。じゃまた」