「いや、可愛いなーって。ねぇ、飛鳥さん」

「何ですか?」

零都は、クスッと笑った。

「俺のものにならない?」

しばらく、沈黙が流れる。
重い空気が、息苦しい。

「私…私は…」

パリーーンと、ガラスの割れる音が響く。

「あーあ。残念!せっかくいいところだったのに、美香様のお出ましだ!」

飛鳥をかばいながら、零都は美香を睨む。
真っ赤な気を身にまとう。

「お姉ちゃん、みーつけた!」

ゾクリ…。

飛鳥の背筋が凍った。