「私…!?嘘嘘嘘嘘嘘っ」

完全にパニックになっている飛鳥。

「…だから、だから」

「何で分かったんですか?神田さん。あれ、神田さん…見張りじゃないですよね?」

飛鳥の言葉に、零都は微笑んだ。

「あぁ、三上先輩だよ」

「三上先輩、無事なんですか?あ、私が狙いだから…大丈夫か!」

零都は、飛鳥を見て答えた。

「足切られたって言ってたけど…あ」

「…放っといたんですか?救急車呼ばなかったんですか!?」

「呼んでたら、お前が危ないだろうがっ!それに、バカじゃなかったら自分で呼ぶだろうし…」

お前よばわりされたと飛鳥は思ったが、そこは抑えた。

「そうですよね。三上先輩だってバカじゃな…」