「はぁーっ」


豪快なため息をはきながら私は家を出た


今日から新学期がはじまるから憂鬱でしかたない


「おーいっ!!なぁに下向いてあるいてんのよー!!」


そう言って声をかけてきたのは小学校のときからの親友、「佐藤茜」



「ああ茜ーっ!!」

おもいっきり飛び付くあたしを華麗によける茜


「ななな何よっ、びっくりしたぁ!!」


「だってぇ…今日から新学期だし…絶対茜とクラス違うもん…」


シュンとして話すあたしを見て茜は笑っている


「ななんで笑うのーっ!?」


「だって唯があんまり可愛いこというから〜…ぶっ」

あたしの肩をバンバン叩きながら爆笑している


「もう茜なんかしんないんだからっ!!」


そう言ってあたしはまだヒーヒー言っている茜をほって学校へと歩き出した





「ぶはははははっ…って…ちょっ!待ってよーっ」