「あぶないっ!!大丈夫かよあんた」
あたしを間一髪で受けとめてくれた一瀬さん。あたしはその時初めて顔をみた
「大…丈夫で…す」
あまりのかっこよさにまたもや目眩がした。髪は漆黒で目はすこし鋭い。だけど優しい目をしている
あたしを助けたせいで落ちてしまったサングラスを彼は拾い上げ、きれいな動作でつけなおした
「そっか。なら大丈夫だね、俺そろそろ行くからまたどこかで会えたらいいね」
そう言って彼…一瀬さんは行ってしまった
「あああっ!!帽子忘れてっちゃったあの人!!それにお礼もちゃんとしてないし!!どーしよ…」
その後1人夕暮れの中、また会えることを願って立ち尽くしていた