「今から実家に帰って両親に優樹を紹介する。名前と行くことを言ってある。お袋は兄貴が優秀な子供だったから、俺の辛い思いをわかってはくれなかった。兄貴が同じものが欲しいって言うとすぐに買うが、俺には何も買ってくれなくて、家でも1人だった俺を親父はずっと見ていてくれていたから、親父には言った。あいつが優樹を連れて行ったら、守ってやってくれって。あと、俺が行くのが遅かったら、あいつに会った時だって。だからすぐ行こう」
今は10時だから、桜井先生は診察の時間だった