「やっ…これは…潤に無理や…」



「ごめん、翔くん。沙羅にキスした。」



えぇぇぇ!



なんでそこ、サラッって言っちゃうかなぁ…



もっと申し訳なくいうことできないの?



ねぇ!?



あぁー、もうあたしどうしたらいいんだろ…



はぁ…。



「潤くん…、沙羅のこと…」



ぇ、まさか、『好きなの?』って聞かないよね?



違うよ!翔ちゃん!どっきりなんだよ!これ、うそなの!



「ちっ…違うよっ…ね?潤?」



聞いても無言。



何なのさ!翔ちゃんには答えて、あたしは無視!?はいはい、そうですか、そうですか。



「潤くん…、沙羅のこと…好き…なの?」



だぁぁ!!聞いちゃった…、違うんだって…ば…



「ごめん、好き。」



「ぇっ…ちょっ…潤っ!」



はいぃぃぃ!?



えぇっ!?まさか!だって、うち、えぇぇっ!?



うち…嫌われてるんじゃなかったの!?



この時かな、あたしが素直に認めたの。



認めたこと、それは…



あたしが潤を好きってこと。



だって、潤が好きって言った時、とっても嬉しかったから…。



あたしって軽いかな…?



…すぐ、オチるなんて…。



でも…、あんな強引にされちゃ…ね?



あたし…実は翔ちゃんに不満…少しあったし…。



翔ちゃんは頬にキスが精一杯で…。



満足出来てなかった。



仕方ないと思うよ?ヘタレだし…、けど…キス…してほしいもん…。



そんな翔ちゃんに不満足だった。



だから、あんな強引な潤にオチたと思う。



…あたし…、潤が好き…。