「沙羅…」



あたしは深く目をつぶる。



しかしいくら待っても何も起こらない…。



おそるおそる目を開けると…



潤が壁に手をかけ、あたしの目の前にいた。



「ちょっ…潤…。ど…どいて…」



「やだ。」



「なっ…どいてよっ…」



「好きだよ」



ん?好きだよ?



あ~、どっきりしてるのね(笑)



「は?何言ってんの?そんなの信じないよ(笑)冗談はやめてよ~。どっきりのつもり?」



「ちげぇよ…。…こうでもしねぇと信じねぇの?」




「ふぇ?…っ…」



…ぇ?



潤とあたしの唇が重なる。



口を閉めようとしても強引に口の中に入ってくる舌。



こんなキス初めて…//



もう頭の中が真っ白だった。



まさか…この光景が…



見られてたなんて…思いもしなかった。