「んじゃ、出るか」



「うん!」



潤との話を終えてカフェを出る



チャリンチャリン



ドアの鈴の音で翔ちゃんがこっちに気づき、あたしに向かって走ってきた。



「沙羅!」



「翔ちゃん!」



ギュゥゥゥゥゥゥ



「…チッ…」



また潤の舌打ちが聞こえた。



あたしは慌てて翔ちゃんから離れた。



「どうしたんだよ、潤くん。」



「別に。じゃ、俺帰るから。」



そう言って潤は一人帰っていった



もう意味分かんない…



優しいのか怖いのか…



絶対あたしのこと嫌いだよね…



あたしが翔ちゃんとイチャついたら舌打ちして怒るし…。



「沙羅、俺たちも帰ろう。」



「うん。」