ゆっくりと目を開ける。
「伊織っ!!」
目の前にいるのは隼人…?
「間に合って良かった―!!」あたしをギュッと抱き締めてくれた。
「隼人―!!!怖かったよ―!!」
「伊織!大丈夫??」
何故か由梨がいた。
「あれ…?ってかみんないる……」
良く見ると鈴将、陸駒、朱兵がストーカーをボコボコにしてた。
「隼人!これ取って!」
手足の紐を取ってもらい麻理の方に駆け寄る。
「麻理っ!大丈夫??こんなに震えて……」
麻理は、ガタガタ震えていたけどなんとか大丈夫そうだ。
「伊―織―っ!!怖かったよ―!!大丈夫??」
泣きながらもあたしの事を心配してくれてた。
「大丈夫だよ!ごめんね」
麻理から離れて。と言うと、
「違うの人混みで無理矢理引っ張られて………」
なんて話していると、
「馬鹿伊織っ!!」
妃樺里に頭を叩かれた。
「え!?」
「なんで一人で行ったの??電話にも出ないで!!どんだけ心配したと思ってんの?」
「ご、ごめんね………でも、麻理から手を離しちゃったのはあたしだし、心配で……」
「妃樺里?!あたしが悪いの!!ごめんね………」
麻理がフォローに入ってくれた。
「………良かった…無事で………」
そう言ってあたしと麻理に抱きついた妃樺里。
「めっちゃ心配したんだからね……」
泣き出してしまった。