「よかった…じゃなくて!!!いい加減離してください!!」

「無理」

「何で!?!?もうチャイム鳴りますよ…」

「敬語やめろ」

「はい…じゃなくて…うん…」

「じゃあ離して!!みんな見てるから!!」

「無理」

「何で!?!?」

「隣見てみ?」

「えええええええ!!!!」

隣というのは可愛い男子と夏海で。

思いっきりキスしてて。

可愛い顔して肉食なんだね可愛い男子。

「あの…は…やとさん??」

「速人」

「あーもうっ!速人っ!!」

「何?」

「あの可愛い顔の男子、何て名前?」

「金崎 陸」

「兄弟!?!?」

「まさか。なわけないだろ。同じ名字なだけ」

「そっか…」

「陸君、肉食だね…」

「俺も肉食」

チュッ。

次は速人からのキス。

もう…わけわかんないっ!!

――――キーンコーンカーンコーン

助かった!!

「チャイム鳴ったょ…」

あたしは嬉しさを隠しながら言った。

それから、あたしは悠と速人に同時に同じことを耳元で囁かれた。

「「またあとでな」」

それからあたしたちは自分の席に着いた。