そんな話をしていたら、たかられてるその男子が席を立った。

「夏海!!立ったょ!!顔見てっ!!めちゃめちゃかっこいぃーっ!!」

「うわぁっっ!!ほんとだっ!!でも、あたしは隣にいる可愛い顔のほうがタイプだなぁ~」

「たかられてる理由、わかるねー。でも、あたしはあぁゆーの無理かなー…俺様タイプそぉ」

「わかる!!だよねー。しかしこのクラスイケメン以上に多い気がする…」

「確かに!!」

「いいじゃん!!恋愛し放題だよ~笑」

「あはは~」

「ちょっとさ、たかってみたりする??」

「えぇ~…それは…やだよ…」

「じゃあ…あたしが引っ張ってく!!」

「えっ!!ちょっ…」

あたしは夏海にひっぱられながらイケメンにだんだん近づいてて。

あたしは思いっきり抵抗してたから、ほんと数センチくらいずつなんだけど。

引っ張られてる途中、一気にイケメンにたかってる子たちの会話が無くなった。

「あれ、何か話聞こえなくなったくない??」

って夏海が言ったすぐ後。

イケメンが、

「う~ん…俺のタイプ~??」

たかってる子の1人が、

「誰がいいの~??あたしはぁ??」

「ない。」

「ひど~い…何で~ぇ」

「顔。声。そーやって乳寄せたりするの。」

「え~…ほとんどダメじゃーん!!」

「色気もクソもねぇからやめとけ。」

さすがにこたえたのか、その子はかなり落ち込んで、

教室から出てった。

夏海が、

「ちょっと…ひどい感じ??」

「いや…傷つけてるよ?普通にっ」

そしたら、そのイケメンの隣にいた可愛い系の男子が、

「俺はね~…俺のタイプはねっ」

って言って。

イケメンと2人で教室全体を見回してすぐに、

イケメンの方が、

「あ!!!俺決めた」

可愛い方が、

「俺も決めた~!!」

って言った。

たかってる子たちが一斉に、

「誰!?!?誰~!?!?!?」

って騒いで。

言おうとした瞬間に。