-you said-
大樹も亜希も会ったばかりなのに
もう仲良くなってる
人見知りとかないのか?
なんにせよ大樹がジュースおごってくれるみたいだしな
どうせなら高いヤツにしてやろう
昇降口まで行くと
下駄箱にクラス表が出ていた
俺のクラスは…
～１年１組～
１相澤 遥 31安部 雪菜
２猪狩 総 32安藤 紗季
：
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早く見つかりすぎだろ…
もうちょっとドキドキとか
ワクワクが欲しいだろ
まぁ、相澤なんて名字だったら
最初にきちまうよな
少し退屈な気持ちになったが、
後ろでキャッキャッしてる二人の声で機嫌を直した
「よー！一緒！クラス一緒！！」
「あたしも大樹くんも遥も一緒なんてラッキーすぎ！」
確かにラッキー過ぎだけど
今んトコこの二人としか喋れないから助かった
なんて事が表情に出ないように
「ただの偶然だろ。
あー、うるさいの二人も一緒かよ」
なんて憎まれ口を叩きながら
真新しい指定の靴を
一番上の右端にしまい、
おろしたての上履きの感触を踏みしめながら
３階にある教室までの道を３人で歩いた
