「確かにね」
「!!?」


聞き慣れない女の声に、僕は驚いた。


「ど、どこから!?」


必死になって女の声の出所を探す。


「ここ!ここだってば!」


声の出所は、僕が愛用している手鏡からだった。
おそるおそるのぞいてみると、鏡の中に僕と同年代の可愛い、というより綺麗な女の顔が見えた。