僕は心の中でそう呟くと、再び彼女に視線を落とした。
彼女は少し首をかしげ、どうしたの?、と僕に聞く。

「なんでもないよ」

そう彼女に行ったあと、僕は少し悲しくなった。
夢から覚めたら僕はもうこの人と会えないのだ。でも、そんなことは最初から分かっていたこと。
これ以上深入りする前に早く起きなければ…。