あたり一面のビー玉



きらきら光るガラスの中には



たくさんの記憶が入ってるの



ピンクのビー玉は

初恋の記憶



ミドリのビー玉は

楽しい記憶



赤のビー玉は

幸せの記憶



そして、青のビー玉は

…裏切りの記憶



紫のビー玉は

絶望の記憶…






青と紫のビー玉は



ピンクよりもミドリよりも赤よりも…




深い色をしている





青と紫は全て飲み込む



ビー玉を覗き込むと、鮮明に映る…あの日の記憶




私は、あの日の記憶に


束縛され続けるんだね…






ガラスに映ったあの日の記憶は

私に向かって微笑んだ




       END