「じゃぁ、なんで・・・・。」
「人を信じる事に疲れただけです。」
そう、疲れただけ。
だって、人はいつか裏切るから。
だったら、広く浅く付き合ったほうが賢いでしょう?
ねぇ先生? 私間違ってる?
先生は少し目を見開いてすぐにふっと笑った。
「なんか、お前に見てると昔の自分思い出すよ。」
「へぇ。」
そう答えた時、先生の目の色が変わった。
私よりも冷たい色に。
「人前では、“いい子”演じてるつもりだろ。本当は、寂しがり屋のくせに一人で生きてる大人演じて自己満足か?」
「なっ!!」
「っさ、プリント運べよー。」
そういった先生も目の色は、元に戻っていた。