「浅田はどうした?」




「孝太君とやらとお話中です。」




「西村君と?」




彼女が、食いついてきた。




「うん。 孝太君と知り合いなの?」




「実行委員一緒だからね。」




「へぇ・・・・。」




・・・・なんとなく、麻里が敵対しそうな予感。




「・・・・・。」





コーヒーのほろ苦い香りが部屋中を包む。





初めて会っただけになんか気まずい・・・・。





この沈黙を破ったのは、先生だった。




「お前ら、自己紹介ぐらいしたら? いずらいだろ?」





彼女がチラッとこっちを向く。





先に言えってことかな?