…嘘つき。


最低だよ…


『…嘘つき。』



『…何言って…』



まだとぼける雅樹に私もついに我慢の限界だった…




『とぼけないでよ!!さっき咲さんって人から電話かかってきたんだからね!!』




言った瞬間雅樹の顔色が変わったのが手にとるようにわかった




…やっぱり。

浮気じゃん



『違っ…あれは違う!』




『言い訳は聞きたくない…』




そう言って部屋から飛び出した。