「祐真くん大丈夫?」

「俺は大丈夫だけどあいつがっ・・・。」


・・・こんな時まで祐真くんはあの子の心配。

悪いのはあの子なのにどうして・・・?

そんな考えを振り払うように、あたしは祐真くんの手を取って屋台の並ぶところに連れ戻そうとした。

その時


「守るつもりが逆に傷つけちゃったねぇ。」


どことなく祐真くんに似た男の子が出てきた。