ドカッ!!

気がついたら俺は慎を思いっきり殴っていた。


「っ痛・・・。」

「なんで俺とお前の問題に美雪を巻き込むんだよっ!!
お前のせいで美雪がどれだけ傷ついたのかわかってんのか!?」


慎は頬をさすりながらフッと鼻で笑って


「そんなことは知ってるよ。お前に言われなくてもさ。
ただ、お前は僕から大事なものを奪った。
だから、今度は僕が祐真の大切な大切な“美雪”をもらう。」

「そのためだけにあいつを利用したのか?」