「俺は大丈夫だけど、あいつがっ・・・。」

「あの子のことなんて気にしなくていいわよ。
さ、あんな子のことはほっといて夏祭り回りましょ。」


栗谷が俺の手を取って引っ張ろうとしたその時。


「あーあ。守るつもりが逆に傷つけちゃったねえ。」


そいつは草の蔭から出てきた。