-Yuma-

「最っ低!!」


そう言って走り去っていった美雪の顔が頭から離れない。

自分でもなんであんなことをしたのかわからない。

ただ、美雪の頭の中を一瞬でもいいから“俺”で埋め尽くしたかったんだ。


「祐真くん、大丈夫?」


栗谷は声をかけてきた。