ふとほっぺたを触ると涙で濡れていた。

泣かないって決めてたのに。

前にもあったよね、こういうの。

あの時は保健室の先生がアドバイスしてくれて。

あたしはすごく気持ちが軽くなったんだっけ。

・・・祐真が関わるとこんなにも弱くなってしまうんだ。

夏祭りに戻る気分でもないあたしはそのまま家に帰った。